「栄養療法」で体の中から美しく!

2020.4.27

「栄養療法」って知っていますか?

身体の根本からの治療ということで、昔から根強く支持され続けている「栄養療法」。昨今では人々の意識が上がっていることから、今まで知らなかったという方たちにもこの栄養療法が注目されています。薬に頼るのではなく、自分の内側から綺麗になっていけたら素敵ですよね。
今回はそんな栄養療法にフォーカスを当ててお話していきます!

そもそも栄養療法とは?

栄養療法とは、その名の通り体内における栄養素のバランスを整えたり悩みから不足している栄養素を見つけそれを補ったりする、薬を使わない治療法のことです。オーソモレキュラー療法とも言います。一般的な治療で使われる医療用薬物を使わず、栄養素によって身体の不調を治していくことが目的です。
では、薬を使わずにどうやって栄養補給を行うのでしょうか?答えは簡単、サプリメントや点滴などを使用しての栄養補給や、食事管理などです。皆さんもビタミンCなど、サプリメントを使って摂ったことがあるのではないでしょうか?自己判断で行う栄養剤投与を、医師の指導の下で行うのが栄養療法です。

栄養療法の手順は主に、
①血液検査を行う
②サプリメント等で治療を行う
③経過観察
という流れです。一つずつ確認していきましょう!

①血液検査を行う

まずは体内でどんな栄養素が足りていないのかを血液検査を用いてチェックしていきます。症状からだけではなく、具体的な数値として足りていない栄養素を確認するためです。このデータと症状を元にして、どんな栄養素を使って治療を行うかを検討していきます。
血液検査の際に大切なのは、「基準値」と「理想値」を間違えないことです。「基準値」とは、検査会社によって異なる大雑把な数値であり、実はこの範囲の中にいるからと言って自分が健康であるとは限りません。「理想値」とはその名の通り、その人の体内におけるその栄養素の理想の値です。足りない栄養素をその値まで引き上げていくことが目的になります。

②サプリメントなどで治療を行う

カウンセリングが終わったら、実際にサプリメントなどの栄養剤を処方してもらい、治療をしていきます。

③経過観察

定期的に検査を行いながら、長期的に治療を行います。他の服薬とも同じですが、大切なのは継続すること。途中で辞めてしまうと意味がありません。医師の指示に従って、正しく服用していきましょう!

治療可能な症状

栄養療法は、処方の仕方によっては実に多様な症状にアプローチすることができます。例としては、
・統合失調症やうつ病などあらゆる精神疾患
・更年期障害や月経痛などのホルモンの乱れによる疾患
・貧血、めまい、頭痛などの諸症状
があります。対応可能な症状などは、クリニックによって載っているものが違います。よく確認しつつ検討するようにしましょう。

メリットとデメリット

薬物やメスを使うわけではない為、大きなデメリットがある訳ではありません。メリットと並べて見ていきます。

メリット

メリットの一つとして、精神疾患やめまい・貧血などの「原因の特定が難しい病」にもアプローチできるということがあります。もちろん確実に全てを完治させられるわけではありませんが、従来の症例に基づいた治療だけではなく、よりパーソナルな治療を行うことができます。理由の分からない症状に悩んでいたり他の治療を行っても改善しなかった場合にもオススメです。
もう一つは、大きなデメリットがないことがあります。元々体内に存在する栄養素の調整を行っていくため、安全性の保証されているサプリメントなどを服用すればアレルギーなどの心配もありません。ダウンタイムも無いため、手を出しやすい治療であると言えます。

デメリット

デメリットは多くありませんが、一つとしては費用が嵩んでしまうことがあります。
栄養療法では、血液検査に始まり、定期的な検査が必要になります。また服用するサプリメントも、安全性を考えるとどうしても高価になってしまいます。副作用などの心配はない分、そこだけがネックと言えます。

まとめ

栄養療法では、一人一人に合わせた治療を行うことができます。また、血液検査などで自分の体内を知る事ができるため、内側から綺麗になるためにも役に立つ治療です。慢性的な悩みがある場合は、一度クリニックで相談してみるのはいかがでしょうか?