「栄養療法」で薬に頼らず健康に
新宿溝口クリニック

溝口徹(みぞぐち とおる)医師は、日本で最初に栄養療法=オーソモレキュラー療法を確立した医師の1人です。また、新宿溝口クリニックは日本で数少ないオーソモレキュラー療法専門クリニックでもあります。
医師向けの学会やセミナーで熱心に活動されていることに加え、医療用に開発されたサプリメントは多くのクリニックが扱っており、その業界でも非常に有名な医師です。私も以前からお名前を存じ上げていました。栄養療法をメインとして、本の出版やセミナーへの登壇も積極的になさっています。
そんな新宿溝口クリニックの溝口医師の元へ、今回取材に伺いました!

 

栄養療法を行おうと考えたきっかけ

溝口医師の専門は、もともとは麻酔科でした。
麻酔科の認定医として大学病院での勤務を経験していて、その後に主に慢性疼痛の患者さんの診療を行うペインクリニックを開業しました。そこで診察や治療を行う中で、ほとんどの患者さんに共通して栄養状態が不十分であることが判明したのです。

血液検査では「基準値」というものを参考にして、治療が必要な問題の有無を評価します。ところがこの基準値では、栄養状態が良好であるかどうかを判断することはできません。
栄養療法では、一般的な基準値による評価ではなく血液検査結果を詳細に判断することによって栄養や代謝のトラブルを判断、し食事やサプリメントを用いて治療を行います。溝口医師は、その栄養療法を慢性疼痛の患者さんの治療へ応用することにしたのです。
栄養状態にアプローチする治療に転換したところ、ほとんどの患者さんの症状が驚くほど改善されました。

このペインクリニックでの経験から、栄養療法(オーソモレキュラー療法)を用いてより多くの患者さんを治療したいと考えました。当時の日本でオーソモレキュラー医療を実践している医師はほとんどいなかったので、海外へも学びに行き、帰国した後にオーソモレキュラー医療を専門とした新宿溝口クリニックを開業しました。



症例1 うつ病が寛解した51歳主婦
5年前に肝炎を発症し、治療を行った。肝炎は治療できたもののその後に疲労感と抑うつ感を自覚。
精神科を受診したところ、うつ病と診断を受け従来の抗うつ薬による治療を開始したが、不眠とそれに伴う悪夢、体重増加などが続いた。模索する中で新宿溝口クリニックを受診し、栄養解析検査を行った。
検査値が「基準値」から外れてはいないため他院では「問題なし」と判断されたが、溝口医師はオーソモレキュラー医学的に見た時の異常を指摘し、すぐにサプリメントの処方と食事指導を用いるオーソモレキュラー栄養療法を行なった。


栄養療法を開始してから3か月経った頃には、
・外出をしても疲れにくくなった
・前向きに考え、希望が持てるようになってきた
・様々な物事に対してイライラすることが減ってきた
など、症状の改善が多く見られた。
この段階の検査時には栄養状態がある程度整っていた為、さらにホルモンの追加検査を行なった。追加検査では副腎ホルモンの数値が低いことが判明し、それに対してホルモン投与を行った。ここからまた症状が改善に向かい、以前通りの生活を行うことができるようになった。食事指導、サプリメントによる栄養補給、ホルモン投与を組み合わせたことで寛解した症例である。

 

症例2 重度のアトピー性皮膚炎が治った20代女性
他院にて投薬などの治療をしていたが改善しなかったため、当院を受診。
栄養解析検査を行ったところ栄養状態の乱れを確認。原因を調べたところ、「カンジダ菌」であることが判明した。サプリメント服用によりカンジダ菌にアプローチをしたところ、それまでどんな治療を行っても変化の無かった症状が大きく改善し、最終的には非常に良い状態となった。

 

症例3 強い疲労感が続いた働き盛りの40代男性
多忙により、38歳から仕事が困難となってしまうほどの疲労感に襲われ、歩行するのもままならなくなった。他院を受診したところうつ病と診断を受け、抗うつ剤を処方された。患者自身で情報収集を行い「うつ病には糖質制限が有効」と知ったため実行し、やや改善した。さらに適切な治療を受ける為、当院を受診した。


低血糖によって不調が起きていたのは事実であったが、その原因として副腎疲労が背景にあることが検査から判明した。副腎疲労にアプローチするためのサプリメントによる栄養補充、ホルモン投与によって寛解した。

 

治療に使われる医療用サプリメント

新宿溝口クリニックでは、医師や歯科医師が治療として使うためにで開発された医療用のサプリメントと、点滴を用いて栄養療法を行なっています。
国内で作っていないサプリメントに関しては、エビデンスが豊富で確実に信頼できる海外のメーカーとの取引を行っています。安全性が高く治療効果が得られる分費用はそれなりにかかってしまうので、患者さんの予算と健康状態に合わせてしっかりと治療方針をたてることが大切になってきます。この過程が栄養療法で治療効果を確実にあげるために医師の最も大切な役割なのだそうです。

来院する患者さんは、他の治療での効果が見込めなかった方や、このクリニックで治療して症状が改善された方の知人や家族の方が多いとのことでした。人々の健康意識が高くなっていることから、体調不良の際に自己判断で特定の栄養素を過剰摂取してしまい、それが原因で更なる不調を引き起こし来院される方も増えてきているのだそうです。

個人差が大きい為、サプリメントを使用した治療法は医学として浸透しにくかった過去があります。
「サプリメントの効果を医学的に実証することは簡単ではありません。一つの栄養素だけが足りていない為に症状が出て、それを補うことで改善されるという方は非常に稀であり、ほとんどのケースでは複数の栄養素不足が相互に影響しあって不調を起こしているため、データの実証が難しいのです。その為栄養療法を軽視する医師もまだ多いのが現状です。しかし昨今ではほとんどの患者さんが栄養素不足とそれに伴う不調に陥っており、正しい栄養療法によってそれらの不調が治っているのが現実なんです。」
と語る溝口医師。健康意識の高い現代だからこそ、サプリメントを用いた栄養療法の課題はまだまだ多くあります。正しい栄養療法を、医師だけでなく看護師や栄養士、そして一般の方に広めていき、栄養に対して正しい認識のある世の中にしていきたいと仰っていました。

今回、私代表の髙瀬が診察と治療を体験してみました。
以前から頭痛・肩こり・頻回な腹痛・全身のむくみといった不定愁訴に悩まされており、1年前に詳細なアレルギー検査と腸内細菌検査をしたところ、「リーキーガット症候群」の疑いがあると他院で診断されました。
そこから食事を自分なりに改善し、サプリメントの服用も何種類かはじめましたが、大きくは改善しませんでした。

溝口医師は熱心に話を聞き、的確な検査を一緒に考えて下さりました。1ヶ月後に検査結果がでます。とても楽しみです!


溝口徹(みぞぐちとおる)院長
1990年 福島県立医科大学卒業。横浜市立大学医学部付属病院、国立循環器病センター勤務を経て、神奈川県藤沢市に溝口クリニック(現 辻堂クリニック)を開設。痛みを専門に扱うペインクリニックを中心に、広く内科系疾患の診療にも従事。2000年から一般診療に分子栄養学的アプローチを応用し始め、治療が困難な疾患にたいする栄養療法を実践し多くの改善症例を持つ。
2003年、日本初の栄養療法(オーソモレキュラー療法)専門クリニック『新宿溝口クリニック』を開設。
毎日の診療とともに、患者や医師向けの講演活動を行っている。

初診料:30,250円~
※診察料・基本の栄養解析セットを含む
※医師の判断により追加検査代を別途で加算

診察料:1,320円~

ドクターカウンセリング料:
溝口院長 15分 10,180円
青山副院長 15分 6,050円  

※全て税別

薬局やオンラインでも簡単に手に入るため、サプリメントを服用している方も多いのではないでしょうか。
私自身サプリメントの服用や高濃度ビタミンC点滴などを行うことはありますが、摂取する種類や量にこだわらずなんとなく飲んでいるだけだと効果が実感できないことも多いのですね。

分からないことも多い私に、溝口医師は初対面にも関わらずとても気さくに栄養療法(オーソモレキュラー療法)について分かりやすく話してくださいました。またその後も講義用の資料を用意して栄養療法についてさらに詳しく教えてくださるなど、非常に親切で尚且つ熱心な方であると感じました。スタッフの方々もとても丁寧に対応してくださり、クリニック全体が親身になってくださるのが印象的でした。

「初めての先生に自分のことをたくさん話すのはちょっと…。」と悩んでいる方でも、溝口医師なら自分の症状や悩みを話せるのではないでしょうか?この人になら任せたい!と思える医師であり、それを後押ししてくれるようなクリニックでした。

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